こんなコース適性の見方では、馬券が当たらなくて当然です。

セントライト記念のフェノーメノ、

本当に強かったですね。



次走は天皇賞のようですね、古馬との対戦はけっして楽ではないと思いますが、

広いコースで能力を思う存分発揮してもらいたいものです。









ところで、セントライト記念のレース前、

私は何気なく馬柱を眺めていたのですが、

フェノーメノの馬柱のところで、興味深いデータを目にしました。





中山芝【0.0.0.2】





これが、フェノーメノの中山芝コースでの実績です。



あなたは、この数字を見てどのように考えますか。



私は、この数字を見て、

「もしかしたら、フェノーメノは小回りが苦手?」

という疑問が頭をよぎりました。





そこで、私は、

フェノーメノの詳しい競争成績を確認してみたのですが、

この疑問は、よくありがちな勘違いであることが、すぐに分かりました。







フェノーメノの中山芝でのレースは、ホープフルステークスと弥生賞の2レース、

両レースとも、中山芝2000メートルでの実績です。



着順は、ホープフルステークスが7着、弥生賞が6着と、ともに馬券対象外、

掲示板にすら載ることができていません。



着順だけに注目すれば、確かにフェノーメノは中山芝コースが苦手と判断すべきでしょう。



しかし、着順ではなく着差に注目してみると、

けっして苦手とはいいきれないことがよくお分かりいただけるかと思います。



ホープフルステークスの着順は7着ですが、着差は0.3秒、

弥生賞の着順は6着ですが、着差は0.4秒、ともに決定的な着差とは言い難い数字です。



言い換えるれば、展開や位置取りによっては、勝つ可能性すらあったかもしれない、

そんな微妙な着差なんです。





つまり、掲示板にすら載れなかったという事実はありますが、

着差としては、けっして悲観するような結果ではなかったわけです。










また、中山芝コースには内回りコースと外回りコースがあります。



ホープフルステークスと弥生賞が行われた芝2000メートルは内回りコース、

セントライト記念が行われる芝2200メートルは外回りコースで、

距離的には1ハロンの違いですが、求められる適性というのは

まったく異なるといっても過言ではありません。





このような理由により、

私は、馬柱に掲載されていた 中山芝【0.0.0.2】 という数字は

ほとんどアテにならないのではないかと考えたわけです。





そして、結果は見事1着。

フェノーメノの能力や状態が高かったのはもちろんですが、

【0.0.0.2】をいう数字を鵜呑みにしなければならないほど、

中山芝コースが苦手ではなかったわけです。





中山競馬場をはじめ、阪神、新潟の芝コースには外回りコースと内回りコースがあり、

同じ競馬場とはいえ、脚質による有利不利やコース適性が大きく異なります。



馬柱を見る時には、単純に、コースの着順だけでなく、

着差や外回り、内回りそれぞれの適性を確認してみてください。






精度の高いデータ分析が可能になると思いますよ。

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