馬券の種類において、枠連は目的がはっきりしない券種です。
なぜならば、競馬予想は一部のオカルト的な予想法を除き出走馬を主体に考えるのが一般的であり、出走馬を対象とした予想結果を馬券に反映するのであれば、枠連より馬連が適切だからです。
だとすれば、枠連はどうやって使ったらいいのか?
今回は、枠連を使った効果的な馬券購入法をご紹介します。
2着まで入れば馬券的中となる1頭だけを対象とした馬券は存在しない
たとえば。軸馬が2着までに来ると考えられるものの、相手を絞り込むことができないと考える場合には、いくつかの馬券の買い方が考えられます。
最もシンプルな考え方としては複勝ですが、ここでちょっとした問題が生じます。
その問題とは、予想の考え方としては軸馬が2着までに来ると考えているにもかかわらず、馬券としては3着までに入れば馬券的中となる複勝を選択していることです。
2着までに来ると考える競馬予想の馬券の買い方として、3着までに入れば馬券的中となる複勝を選ぶことは、競馬予想をより広くカバーするという考え方においては正解かもしれません。
しかし、競馬予想をより広くカバーするということは無駄な馬券を買うことであり、そもそも競馬予想を的確に表現したものではありません
つまり、複勝を購入し対象馬が3着になった場合、馬券としては的中かもしれませんが、競馬予想としてはハズレているということです。
とはいえ、現在の馬券の種類の中では、2着まで入れば馬券的中となる1頭だけを対象とした馬券は存在しないため、この考え方を忠実に馬券で表現するならば、連系馬券による軸馬からの総流しとなるわけです。
後悔する買い目の絞り方とは?
軸馬が2着までに来ると考えられるものの、相手を絞り込むことができないという競馬予想を馬券で表現するのならば、馬連で軸馬から総流しが最も適切な馬券の買い方といえるでしょう。
にもかかわらず、ここで大きな間違いをしてしまう人が非常に多いのです。
買い目が多くなる、トリガミになる可能性があるなどなど、いろいろな理由があるかとは思いますが、不思議なことに相手となる対象馬を絞ってしまうのです。
競馬予想を終えた後で相手となる対象馬を絞り込むことは、自分の競馬予想を変えることであり、自分の競馬予想を否定することです。
つまり、競馬予想の考え方を馬券で表現することが前提条件であれば、ありえないことなのです。
相手となる対象馬を絞り込むのは競馬予想の段階においてすべきです。
買い目が多くなったりトリガミになるのが嫌ならば、馬券を買うことをやめればいいのです。
枠連は馬連の半分の予算で済む
とはいえ、競馬予想したのであれば、やはり馬券は買いたくなるものです。
そこで、買い目を絞り込む方法としてご紹介するのが、枠連を使った軸馬からの総流しです。
枠連と馬連における軸馬からの総流しを比較した場合、最大の違いは買い目の数です。
たとえば、16頭立てのレースで軸馬からの総流しを比べてみた場合、枠連の場合には8通りの買い目となり、馬連の場合には15通りの買い目となります。
つまり、1点の購入金額を同じだとして馬連と枠連を比較した場合、枠連は馬連の半分の予算で済むということです。
購入資金に余裕のあるのであれば、無理して枠連を選択する必要はありません。
しかし、限られた予算の中で自分の競馬予想を馬券で表現したければ、馬券の買い方の選択肢が多い方が圧倒的に有利です。
相手となる対象馬を絞り込むことは自分の競馬予想を裏切ることになりますが、馬券の買い方を選ぶことは自分の予想を裏切ることにはなりません。
買い目を絞りたいのであれば、対象馬を絞り込むのではなく、馬券の買い方を工夫すべきです。
「予想上手の馬券下手」であればあるほど、シンプルな馬券で馬券の買い方を基本からやり直すべきです。
あなたは、高額配当ばかりに目を奪われ、無理に買い目を絞って悔しい思いをしていませんか?
枠連は配当が低いので、儲からないと思っているかもしれませんが、2006年以降毎年利益を計上している馬券術もあります。
高配当に踊らされることなく、買い目を絞り込むことができるメリットは、あなたが思っているよりも大きいといえるでしょう。