馬場状態を競馬予想に活かす方法

今回は馬場状態についての考え方をご紹介します。

馬場状態は天候の変化によって色々変わってくることもあり、最新情報はJRAのホームページで随時更新されてますし、競馬場では電光掲示板に常時表示されていて、気にしている方が多いとは思いますが、実際に馬場状態を競馬予想にどのように活かしているかということを考えてみた場合、馬場状態の変化という事実は把握していても、どういう解釈をしてどのように競馬予想で活かすかということについて考えている方は少数派です。

情報を知っているだけではただの知識です、知識は使うからこそ価値が生まれます。

馬場状態をただの情報や知識で終わらせるのではなく、競馬予想に活かしたい方は最後までお付き合いください。

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この記事の内容は、動画でもご覧になれます。

馬場状態の変化は時計の変化

馬場状態は芝、ダートコース問わず、良、稍重、重、不良の4種類の状態があります。

芝コースにおいては、馬場状態が「良」の場合最も速い時計が出やすく、「重」や「不良」の場合には時計が出にくいという特徴があります。

一方、ダートコースにおいては「重」や「稍重」の場合が最も速い時計が出やすく、「良」や「不良」の場合時計が出にくいという特徴があります。

そして、この傾向を踏まえると、馬場状態の変化は時計の出方が変わると言い換えることができます。

ということは、馬場状態を競馬予想に活かすための方法は、時計の出方を競馬予想に活かす方法を考えればいいと解釈することができます。



最初に時計が出やすい状態について考えてみましょう。

時計が出やすい状態というのは芝コースの場合は良馬場、ダートコースの場合は稍重や重がこれにあたります。

この場合、競馬予想において考えられることは、速い走破時計で走ることができる馬は必然的に限られてくるということです。

たとえば、芝2000メートルの走破時計が2分を切れる馬と切れない馬がいた場合、速い時計が出やすい馬場状態の場合、能力的に2分を切ることができない馬では、馬券対象になる可能性が非常に低いでしょう。

逆に2分を切ることができる馬の場合では、対象外となる馬が多い分、能力を出しきれば馬券対象になる可能性が非常に高いでしょう。

つまり、時計が出やすい馬場の場合は持ち時計の速い馬にとって非常に有利な条件だといえるとともに、馬券対象を絞り込むことが比較的容易になるということです。

これは、単純に速く走れる馬を見つければいいだけの話なので、馬場状態が良く走破時計が速い時には、持ち時計が速くその速い時計で好成績を残しているタイプを狙うのが基本になります。

ここで注意すべきは持ち時計の速い馬で好成績を残しているタイプを狙うということです。

持ち時計が速いだけでは不十分であるということにも注目してください。

これをもう少し詳しく説明すると、たとえば芝2000メートルにおいて走破時計が2分を切っている馬がいた場合、その走破時計が平坦コースでのタイムなのか坂のあるコースでもタイムなのかによって走破時計が持つ意味が全く変わってきます。

平坦コースと坂のあるコースを比べた場合、平坦コースの方が時計が出やすいというのは当然のことです。

また、展開や馬場状態などの外部環境による恩恵があった可能性も否定できません。

つまり、平坦コースで走破時計が2分を切っているのは事実だとしても、外部要因の恩恵によりたまたまレース全体の時計が速いだけで相対的な走破時計として遅ければ、速い時計に対応できる能力があると判断するのは早計だということです。

繰り返しになりますが、速い時計が出やすい馬場状態では、持ち時計が速くしかも好成績を残しているタイプを狙うことが基本です。

時計が出にくい馬場状態は、どの馬にもチャンスあり

一方、時計が出にくい馬場状態というのは、芝コースの場合は「重」や「不良」、ダートコースの場合「良」や「不良」がこれにあたります。

基本的な考え方として、走破時計が遅いということは言い換えればどの馬にもチャンスがあるということです。

なぜならば能力的に多少劣ってもレースの走破時計が遅ければ、その走破時計で走れる可能性のある馬が必然的に増えてくるからです。

持ち時計が速い馬はもちろん遅い時計で走れる可能性はありますが、持ち時計が遅い馬も好走できる可能性があるため、別の言い方をすれば時計が出にくい馬場状態の場合、持ち時計は全く参考にならないということです。

こう考えた場合、時計が出にくい馬場状態での狙い目については、出走馬がスピードタイプなのかパワータイプなのかがひとつの判断材料となります。

時計が出にくい馬場状態ということはスピードが出しにくく馬場に足をとられやすいということなので、馬場に足をとられたとしても踏ん張ることができるパワータイプが有利です。



具体的な狙い目としては遅いタイムで好成績を残しているタイプです。

そして、さきほどと同様に走破時計が遅ければ、それだけで狙い目になるわけではないという点にも注意してください。

走破時計が遅いだけで狙い目にしてしまっては、絶対的な能力が劣っていて馬券対象になる可能性がまったくない馬でもピックアップしてしまう可能性があるので、持ち時計が遅くなおかつその持ち時計のレースで好成績を残しているというのが条件になります。

また、時計が出にくい馬場状態のレースは、条件が多少合わなくでも馬券対象になる可能性があるともいえます。

つまり、距離やコースの適正があまり求められないと考えることができるので、たとえば休養明けや初ダートや初芝、もしくはその大幅な距離短縮や距離延長などを行った馬の場合でも、リフレッシュ効果による好走が期待できるので注意が必要です。


時計の出方は馬場状態だけではない

これまでご紹介してきた内容が馬場状態を競馬予想に活かす上での基本的な考え方になりますが、注意すべきポイントがあります。

まず、時計の出方は馬場状態だけでは決まらないということです。

時計の出方は、馬場状態以外に、芝の長さ、砂の厚さ、コース形態、展開などが複雑に絡みあって決まります。

馬場状態は時計の出方を決める上でかなりのウエートを占めているということは事実ですが、絶対的なものではないということを覚えておいてください。

つまり、時計の出方と馬場状態の傾向は、たとえば、芝コースの場合、馬場状態が良ければ時計の出方が速く馬場状態が悪ければ時計の出方も遅いというような絶対的な法則ではなく、あくまでも傾向としてとらえる必要があるということです。

たとえば、芝コースの場合、馬場状態がよければ速い時計が出るのではないかと考えたり、逆に馬場状態が悪ければ時計が遅いんじゃないかなと考えることを前提とした上で、最終的には当日のレースの結果(走破時計)をチェックして当日の時計の出方を判断するべきです。



また、時計が速い場合には持ち時計が早くなおかつ好成績を残している馬を狙い、時計が遅い場合には持ち時計が遅く、そのレースで好成績を残している馬を狙うことがポイントであるとご紹介しましたが、時計面以外でも、俗に言う道悪巧者であったり重馬場実績にも注目する必要があります。

馬によっては、走破時計はまったく参考にならず、たとえば馬場状態が良でも雨が降っていれば走るとか、逆に不良馬場でも晴れていれば走るというような非常に個性的なタイプもいます。

つまり、すべての馬が時計だけで判断できるわけではないので、走破時計を使って全体的な傾向をとらえつつ、例外的な要素があることも頭に入れておくべきです。


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