枠順の有利不利とペースの関連性

今回は、枠とペースの関連性へについていろいろと話をしていきたいと思います。

まず、基本的な考え方ですが、枠ついて外枠と内枠を比べた場合、外枠よりも距離ロスが少ない内枠が有利です。

ただし、この前提条件である距離ロスの影響はペースによって大きく異なります。

具体的にはハイペースの方が距離ロスは小さく、スローペースの方が距離ロスは大きくなります。

そして、今回のテーマは「なぜハイペースの方が距離ロスは小さく、スローペースの方が距離ロスは大きいのか」についてご紹介していくので、すでにこの理由がお分かりであれば、この記事はわざわざ時間をかけて見る必要ありません。

しかし、枠とペースの関連性について考えてみたことがないとか、興味があるのであれば、最後までお読みいただければと思います。
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この記事の内容は、動画でもご覧になれます。

ハイペースは影響が小さく、スローペースは影響が小さい

まず、ハイペースの場合から説明していきます。

ハイペースの場合、馬群は左図のように縦長になります。(進行方向は上)

馬群が縦長になることにより、馬群の横幅は狭くなります。

そして、馬群の横幅が狭くなることにより、外枠スタートで馬群の外側を走ることを余儀なくされたとしても、比較的馬場の内側を通ることができます。

つまり、比較的馬場の内側を通ることができるということは、その分距離ロスも少ないということです。

また、馬群が縦長になることにより、馬と馬との間隔が広くなりスペースができます。

スペースができることにより、外枠からの発走でも道中距離ロスの少ない馬群の内側へ進路を変えることが比較的容易になります。

馬群の横幅と馬群のスペース、2つの理由によりハイペースの外枠では距離ロスの影響は小さいと判断できます。
一方、スローペースでの馬群は右の図のような形になります。

さきほどご紹介したハイペースのイメージと見比べていただくと違いがよく分かると思いますが、馬群は縦に短くギュッと凝縮するような形になります。

馬群が凝縮した場合、馬群の横幅は広くなります。

馬群の横幅は広くなることにより、外枠からスタートした馬はずっと馬場の外側走る可能性が高くなります。

そして、そのままの状態でカーブを回っていけば距離ロスは必然的に大きくなります。

また、スローペースでは馬群が凝縮する分、馬と馬の間隔は必然的に狭くなります。

馬と馬の間隔が狭くなることにより、ハイペースの時には可能であった馬場内側への進路変更が難しくなります。

このような理由によりスローペースの外枠では距離ロスが発生しやすくその影響も大きいと判断できます。

内枠でもデメリットはある

スローペースにおいては内枠有利が大前提ですが、差し馬や追い込み馬では、逆に内枠がデメリットとなるケースもあることを覚えておいてください。

内枠がデメリットとなるケースは、馬群が凝縮することによって起こる現象ですが、スローペースでは4コーナーを回って最後の直線に向いた時、逃げ先行馬に余力が残っています。

逃げ先行馬に余力が残っている場合、馬群がバラけず逃げ先行馬が壁になり、差し馬や追い込み馬が追えないケースがあります。

直線で追うことができなければ、馬自身にどれだけ高い能力があったとしても結果的に消化不良でレースを終えることになります。

これを防ぐ方法として、馬を馬群の外側に進路変更してから追い出す方法がありますが、馬群が凝縮してる場合、進路変更したくてもスムーズに出来ず、追い出しのタイミングが遅れたり、大きな距離ロスが生じたりして、結果的に消化不良でレースを終える可能性が高くなります。

スローペースでは内枠が有利ですが、差し馬、追い込み馬に関しては、そういうデメリットもあることも覚えておいてください。


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