競馬場の特徴を競馬予想に活かす方法

今回は競馬場の特徴についていろいろとご紹介していきます。

競馬予想を行う上で競馬場の特徴は重要なファクターの1つではありますが、特に初心者は出走馬の成績ばかりに注目しがちで競馬場の特徴は知っていたとしても活用しているとは言い切れず、非常にもったいないことをしています。

競馬場の特徴は知っていても、使わなければ宝の持ち腐れです。

初心者でも競馬場の特徴を競馬予想に活かすためにはどうしたらいいのかということについて、これから基本的な考え方をご紹介します。

まず、基本的な情報になりますが、JRAの競馬場は全国に10カ所あります。(札幌、函館、福島、新潟、中山、東京、中京、京都、阪神、小倉）

そして、JRAのホームページに掲載されているコース図を見ると、それぞれの競馬場の特徴は大きく異なることがお分かりいただけると思います。

それぞれの競馬場の特徴を個別に把握することはひとつの方法だと思いますが、覚えることも大変ですし使いこなすことはさらに大変です。

そこで、ではどのようにして競馬場の特徴を把握していけばいいのかという話になるのですが、傾向見つけてその傾向をグループ分けすることにより特徴を把握する方法が最も簡単で効率的な方法です。

そして、具体的な方法は、これからご紹介する3つのステップを実行するだけです。



第1ステップでは切り口を見つけていきます。

これは、グループ分けするための基準を見つける作業です。

第2ステップでは、1第1ステップで見つけた切り口を使ってグループ化していきます。

これは切り口によって対象となる競馬場がどちらのグループに分類すべきかを判断する作業です。

第3ステップでは、グループ化した結果を出走馬に適用していきます。

概略を説明しても分かりにくいと思うので、下の具体例を参考にイメージしてみてください。

第1ステップの切り口としては、周回方向（右回り、左回り）、芝の種類（洋芝、野芝、オーバーシード）、コース形態（小回り、広い）、坂の有無などがあげられます。（オーバーシードは野芝をベースに洋芝の種を野芝の上に巻いて組み合わせたものです）

この切り口を見つけるのが第1ステップであり、あなたの経験やセンスが問われる部分です。



次に第2ステップとして、この切り口を使ってグループ分けしていきます。

たとえば福島競馬場の場合、さきほどご紹介した4つの切り口で分類すると周回方向は右回り、芝の種類はオーバーシード、（芝の種類は季節によって異なります。正確な情報はJRAホームページでご確認ください）、コース形態は小回りコース、勾配の有無については平坦コースとなります。



そして、第3ステップとして、グループ分けした結果を出走馬に適用していきます。

たとえば、福島芝1,200メートルの場合、さきほどの右回り、オーバーシード、小回り、平坦、それぞれの条件をそれぞれの出走馬の競争成績に当てはめていきます。

具体的には、右回りでの成績はどうなのか？、右回りと左周りのコースを比べた場合に得意不得意がないのか？について確認することをはじめ、小回りコースの実績はどうなのか？平坦コースと坂のあるコースを比べた場合に平坦コースが得意なのか？などについても、それぞれの出走馬に確認していきます。



この方法の最大のメリットは、レースが行われるコースへのレース経験がなくても判断が可能だということです。

つまり、今回の例でいえば福島競馬場で初めて走る馬の場合でも、その他の競馬場における成績を参考にすることで、コース適性を見極められるということです。

レースが行われるコースでの経験が豊富であれば、そのコース実績を見ればいいだけの話ですが、実際の競馬予想においてはそのようなケースはむしろ少数です。

だからこそ、コース実績が無くてもコース適正が見極められるこの方法は、汎用性が高く有効な競馬予想の方法といえます。



また、グループ分けした結果は組み合わせて使うこともできます。

たとえば、中山芝1600メートルと阪神芝1400メートルは、右回り、小回りコース、ゴール前に坂があるという点において共通していることから、非常にコース形態が似ていると判断できます。

つまり、競馬場の特徴から中山芝1600メートル好走した馬は阪神芝1400メートルにおいても好走する可能性が高いと判断できるということです。

競馬場の特徴を把握するための切り口は視点を変えればいろいろな切り口を見つけることができます。

基本的に切り口は多ければ有利なので、コース図を見たり、書籍を読んだり、情報のインプットを増やすことによってあなた独自の切り口を増やしてください。