競馬初心者でも分かる馬体重増減の考え方

今回は馬体重についての考え方をご紹介します。

具体的には馬体重の増減についての考え方です。

また、馬体重の増減についての考え方以外にも、馬体重の大幅な増減を競馬予想にどのように反映させていけばいいのかについてのヒントもご紹介したいと思います。



まず、基本的な考え方ですが、馬体重は馬の体調を判断するバロメーターです。

馬の体調はレース結果に直結するため、馬体重の変化は出走馬を馬券対象にするかしないかを判断するバロメーターと言い換えることもできます。

そして、馬体重の変化はいろいろな解釈ができますが、じつは馬体重の変化自体はたいして重要ではありません。

つまり、馬体重が増えているとか減っているとかには意味はないということです。

重要なのは、なぜ増えたのか減ったのかという理由であり、理由をイメージすることこそがあなたの競馬予想の根拠となることを覚えておいてください。
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馬体重増減における前提条件

次に、馬体重の増減を競馬予想に生かしていくことを考えた場合、前提条件として覚えておくべきポイントをご紹介します。

まずは、レース間隔ですが基本的な傾向として、間隔を詰めて使えば使うほど馬体重は減りやすくなります。

次は季節による傾向です。

夏と冬で同じような調教をした場合、夏は汗をかきやすいため馬体を絞りやすく、冬は絞りにくいという傾向があります。

年齢による傾向も重要です。

馬には大幅に馬体が成長する時期があり、成長期であれば短期間のうちに大幅な馬体増となるのは当然のことです。

たとえば、夏を休養にあてた3歳馬の秋初戦ではプラス10キロやプラス20キロは成長分であるケースもあるので注意が必要です。

また、調教の影響による馬体重の変化もあります。

たとえば、調教の本数が多く激しい追い切りを行なえば馬体は絞れますし、逆に調教本数が少なく内容も軽めであれば馬体は絞れなくて当然です。

意外なところでは、輸送時間も馬体重の増減に影響を与えます。

具体的には、馬運車の中に閉じ込められている時間が長く、長距離輸送になればなるほど馬体が減りやすくなります。

馬体重増減の理由はポジティブなのか、ネガティブなのか

これらの前提条件を基本的な傾向とした上で、馬体重の増減を競馬予想に活かしていくわけですが、発表された馬体重の増減と前提条件が異なる時こそ競馬予想に活かせる可能性が高いといえます。

つまり、事前情報と前提条件から想定した馬体重の増減と発表された馬体重の傾向が大きく異なる場合、異常のシグナルとして重要だということです。

たとえば、馬体重増が前提である休み明けの馬体重減においては、ネガティブな要因として、休み明けの調整に失敗したのではないか、体調がまだ万全ではないのではないか、と考えることができます。

また、間隔を詰めてレースを使っていいるにもかかわらず、馬体重が増加してるケースでは、馬が非常に充実し状態が上向いているとポジティブに判断することもできますが、調教内容が軽めに場合には重め残りとネガティブに判断することもできます。

そして、馬体を絞りやすい夏にもかかわらず大幅馬体増の場合は、思うような調教メニューをこなすことができないことによる馬体増と考えることもできますし、馬の成長分だと考えることもできるでしょう。

その他では、調教が軽めにもかかわらず馬体重が減っているケースでは、馬の体調が思わしくなく調教が満足にできないと考えたり、疲労が蓄積していると陣営が判断し調教を軽めにしたにもかかわらず馬体が戻り切れなかったと考えることもできます、

調整過程と馬体重変化の整合性

このような馬体重の変化を、どのように判断すべきかについては、馬の調整過程と馬体重の変化に整合性があるかがポイントになります。

つまり、馬体重が減るような調整過程にもかかわらず馬体重が増えているケースや、馬体重が増えるべき調整過程にもかかわらず馬体重が減っているケースなどは、調整不足や調子落ちなどを疑ってみる必要があるということです。

とはいえ、一般の競馬ファンでは調整過程に関する情報は競馬新聞に掲載されている調教内容や厩舎のコメントなどしかありません。

しかも、調教内容は数字だけで善し悪しを判断するのは困難であり、厩舎コメントも解釈を見極める必要があるため、情報を見極めるにはある程度の経験が必要です。

つまり、競馬初心者がいきなり調整過程を参考に馬の状態や調子を見極めようとすることは、かえって混乱を招く恐れがあるということです。

このため、短期的には馬体重の大幅な変化だけに注目し競馬予想を行いながら、善し悪しを判断する経験を重ねていくのが初心者にとって効果的な馬体重増減の活用法だといえるでしょう。


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