開催後半の芝コースは本当に外枠有利?

芝コースはレースを重ねれば重ねるほど芝の状態が悪化していきます。

また、雨天時や雨天直後にレースが行われた時には、馬場が柔らかく芝がめくれ上がりやすい状態となり、芝の痛みの進行具合が通常に比べさらに進んでいきます。

そして芝の痛みは馬の走るコースの数と比例するので、痛み具合はラチ(柵)に近い部分が最も激しく、外側にいくほど軽くなります。

芝の痛みが激しい部分と軽い部分とでは、痛みの激しい部分を走る法が競馬にとって圧倒的に不利なため内側の馬場の状態が悪い開催後半においては、外側の馬場のいい部分を走ることができる外枠の馬の方が有利だといわれています。

しかし、これはあくまでも傾向であり、絶対的なものではありません。

むしろ、最近では馬場が傷んでも、内枠の方が有利だといってもいいかもしれません。

これには、馬場へのローラー掛けが大きく関係しています。
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ローラー掛けによる競馬予想への影響

芝コースの馬場の痛みが激しくなってくると、馬場状態の維持のために行うローラー掛け(軽転圧)を行います。

ローラー掛けによって、芝が傷んだ状態でも競走馬にとっては走りやすい状態となり、走破時計も速くなります。

そして、ローラー掛けは、芝の痛みが激しい馬場の内側だけに行われた場合、ラチ沿いを走る馬だけに有利な環境を作っているといえます。

また、時計が速くなるということは、それだけ差し、追い込み馬にとっては厳しい環境になるということなので、馬場状態を考慮する予想スタイルであれば、ローラーがけの状態や芝の長さについての情報を、レース前にJRAのホームページで必ず確認してから予想すべきでしょう。

また、ローラー掛けの効果というのは、レースを重ねるたびに弱くなっていきます。

つまり午前中レースの時は、ローラーがけの効果が大きくても、最終レースの時には効果が小さくなっている可能性があるということです。

その日の午前中のレース傾向を参考に、特別レースの予想をする人はローラー掛けが行われた時には、ローラー掛けの効果の大きさについても注意すべきです。

グリーンベルトを味方にする方法

また、仮柵を外すことによって生まれるグリーンベルトも見逃せない存在です。

グリーンベルトとは、芝の状態を維持するために仮柵の位置をずらすことによって生まれる芝の状態がよい内側数メートルの部分がベルトのように見えることを表現したものです。

内側数メートルだけ、芝の状態がよくなるので、逃げ馬や内枠の馬など内を通れる馬とそうでない馬とでは不公平が発生してしまいます。

とはいえ、この不公平というのはレースを行う側から見た話であって馬券を買う側から見れば必ずしもそうとは言い切れません。

仮柵の移動に関する情報もローラーがけに関する情報と同じくJRAホームページで公開されているので、馬券を買う側としては条件が不公平だと言うよりも、逆に情報を利用して馬券の買い方に反映させるしたたさかが必要でしょう。


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