狙えない降級馬を見つける方法

夏競馬が始まる季節になると、必ずといっていいほど注目されるのが降級馬。

もともとそのクラスを勝ったことがある馬が、再びそのクラスのレースに出走することができるので、その優位性は断然です。

一年に一度しかないチャンスなので、クラス編成直後のレースを狙って仕上げてきたと思われる出走馬も多く、上のクラスでは苦戦していた馬でも降級初戦であっさり勝利することは珍しくありません。

ただし、そんな傾向はほとんどの競馬ファンは百も承知で、降級馬というだけで人気を集めるため、馬券対象になる可能性は高いのですが馬券妙味はあまりありません。

馬券妙味を持たせるためには、狙えない降級馬を馬券対象から外すのが最も有効な方法です。

というわけで、今回は狙えない降級馬の特徴をご紹介します。
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能力なのか、外部要因なのか

狙えない降級馬を見極める上で最大のポイントは、そのクラスを勝ち上がった要因が競走馬の能力によるものなのか、それとも外部要因によるものなのかということです。

そのクラスにおける能力の絶対値が高ければ、勝ち上がるために多くのレースを必要としないはずです。

逆に、そのクラスにおける能力の絶対値が高くなければ、勝ち上がるために展開だとか相手関係だとかコース適性だとか、外部要因による恩恵が必要不可欠となり、そのクラスで自分が向く外部要因になるまでレースを重ねなければなりません。

このように考えれば、勝ち上がるまで何戦必要だったかというのは、競走馬の能力を測るバロメーターになるということです。

また、少ないレース数で勝ち上がったとしても、牝馬限定戦など限られた条件による勝利は割り引いて考えるべきでしょう。

少ないレース数で勝ち上がったとしても、上のクラスのレースで凡走続きであれば、外部要因による恩恵があったと考えるべきかもしれません。

つまり、勝ち上がるためにどれだけのレース数が必要だったか、上のクラスのレース実績はどうなのかを総合的に判断すれば、狙えない降級馬は自然と見えてくるということです。

3歳馬は未知数

ただし、今回ご紹介した傾向は、3歳馬には当てはまりません。

なぜならば、3歳馬は夏のクラス編成まで、新馬、未勝利、500万、オープンの4つのクラスしかなく、降級という定義が古馬に比べ非常に曖昧だからです。

重賞に出走していた実績馬がクラス編成により1000万条件のレースに出走することは、古馬ではほとんどありえません。

しかし、3歳馬の場合には、たいして珍しくことではありません。

つまり、降級という定義の曖昧さは3歳馬にとって有利な条件だということです。

また、古馬に比べ3歳馬は伸びしろ充分です。

成長によって短期間のうちに能力が大きく変化する可能性があるので、過去の実績があてにならないケースも多いわけです。

狙えない降級馬の特徴において、3歳馬は未知数と覚えておいてください。


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