パチンコと競馬、どちらが儲かるのかについて考えることは、野球とサッカー、どちらが面白いのかについて考えることと同じです。
つまり、そもそもすべての人に共通する答えなど存在しないということです。
ただし、競馬にはパチンコにはない儲けの可能性があります。
なぜならば、パチンコには限界がありますが、競馬には限界がないからです。
儲けることは二の次にして、好きな方を楽しめばいいというのが私の持論ですが、今回は、パチンコと競馬の儲かる可能性を比較してみたいと思います。
パチンコと競馬、どちらが得意なのか
一般的に、パチンコの控除率は競馬の控除率に比べ高いと考えられています。
しかし、控除率の差をもって、どちらが儲かるのかを考えるのはそもそもナンセンスです。
控除率の差は環境の差です。
つまり、前提条件としての厳しさを比較することにおいては有効な指標ですが、控除率が個々の人の回収率に直結するのではありません。
もし、控除率の高い方が儲かるのであれば、競馬で儲けている人は、いますぐパチンコを始めるべきです。
なぜならば、パチンコの控除率は競馬よりも高いからです。
しかし、現実的にはどれだけ競馬で儲けているからといっても、パチンコで儲けることができるとは限りません。
つまり、この現実が控除率を尺度にした比較の限界なのです。
控除率が75パーセントということは、回収率120パーセントの人もいれば、回収率30パーセントの人もいて、その回収率の平均が75パーセントになるということです。
パチンコと競馬どちらが儲かるのかを考えるのであれば、控除率を比較するよりも、パチンコと競馬どちらの方が自分に適性があるのかを見極めることの方がよっぽど重要です。
ハイリスク、ハイリターンは、パチンコより競馬
パチンコと競馬、それぞれに儲けるテクニックを持っていたとしても、大きく儲ける可能性が高いのは競馬です。
なぜならば、競馬の場合、馬券購入金額に増加に比例して、手に入れることができる配当金額も増えるからです。
たとえば、年間回収率120パーセントの馬券術があったとしましょう。
1年間に馬券購入資金が10万円だとすれば配当金額は12万円となり、年間2万円のプラスとなります。
しかし、年間の馬券購入資金が1000万円だとしたらどうなるでしょう。
配当金額は1200万円となり、年間200万円のプラスとなります。
競馬において、馬券購入資金を増やすことは資金さえあれば簡単です。
しかし、パチンコの場合には、投資金額を増やすことは非常に困難です。
なぜならば、パチンコは1日の稼働可能な時間や玉のレートの決まっているため、1日に使うことができる金額には限界があります。
この限界を超えるためには、自分以外の人を雇ったりしてパチンコを打つなど、余分な経費が必要になる場合があるからです。
競馬の場合には馬券術にテコの原理を使って効果を大きくすることが容易ですが、パチンコの場合には物理的な障害があります。
この違いが、競馬が大きく儲ける可能性が高い大きな理由です。
ただし、テコの原理を利用するということは、メリットも大きくなりますが、デメリットも大きくなるということです。
つまり、パチンコでは1日の最大損失をある程度予測し制限することができますが、競馬の場合には、自分で制御することができなければ、1日の最大損失は無限大になる可能性もあるということです。
パチンコでも競馬でも、儲けることができるのは必然ではなく偶然です。
偶然を必然に近づける努力が競馬予想の楽しみ方ではありますが、必然であると思い込み、大切なものを失わないようにくれぐれもご注意ください。
そして、大切なものはお金だけではありません。