馬券対象は3着までなのに、電光掲示板は5着までなぜ表示されるのか

競馬中継で着順や配当の発表の際、画面に表示される電光掲示板はすべての競馬場にあります。

電光掲示板を見て、「なぜ、馬券の対象は3着までなのに、電光掲示板は5着まで表示されるのだろう」と疑問を感じたことはありませんか?

この答えは、レースの賞金にあると私は考えています。
スポンサーリンク
336280

賞金と配当の違い

現在のルールでは、5着までに入着した馬にはそれぞれ一定の割合の賞金が馬主を通じて競馬関係者に支払われることになっています。(6着以降の馬にも、出走奨励金という名目の手当が支払われる場合があります)

つまり、あの電光掲示板というのは、競馬ファンのためというよりは、競馬関係者のために作られたものではないかというのが私の解釈です。

電光掲示板に表示される着順が3着までか5着までかということはさほど大きな問題ではないのですが、この考え方を馬券と賞金に置き換えた途端、競馬ファンと競馬関係者の立場の違いに、ハッキリと気づくことができます。

競馬関係者というのは、着順が2着あるいは3~5着だったとしても一定の賞金を手にすることができます。

つまり、わずかな着順の違いにより賞金がいきなりゼロになることはないわけです。

しかし、馬券を買う競馬ファンにとっては、わずかな着順の違いによって配当がゼロになる可能性があります。

たとえば、単勝1点勝負の時の2着や3連単のマルチ1頭軸で買った馬が4着に入着した場合など競馬ファンは配当がいきなりゼロになってしまうわけですから、一定の賞金を手に入れられる競馬関係者との立場の違いは大きく異なるといえるでしょう。
また、競馬関係者の賞金は、馬のクラスやレースの格によって決まるのに対し、競馬ファンの配当というのは、オッズによって決まってくるという違いもあります。

たとえば、未勝利クラスとオープンクラスで同じ2倍の単勝馬券を買った場合を考えてみましょう。

馬券を買う競馬ファンが得られる配当というのはどちらも馬券購入金額の2倍で違いはありません。

しかし、競馬関係者が手にする賞金は未勝利クラスとオープンクラスとでは大きく異なります。

つまり、馬券を買う競馬ファンにとって、クラスの違いによって得られる配当に違いはありませんが、競馬関係者にとっては手にする賞金に雲泥の差があるということです。

断然の一番人気でも人気薄でも負けは負け

もうひとつ、逆の視点から、この立場の違いを見てみましょう。

未勝利戦で、2倍と100倍の馬の単勝馬券を買った場合を同じように考えてみましょう。

単勝馬券を購入した馬が予想通り勝利した場合、馬券を買う競馬ファンが得られる配当というのは、一方は2倍、もう一方は100倍で大きく異なります。

しかし、競馬関係者が手にする賞金は、同じ未勝利戦であれば、オッズに関係なく同じです。

つまり、競馬関係者にとっては、オッズが2倍だろうが、100倍だろうが、手に入れることができる賞金は同じです。

言い換えれば、競馬関係者にとっては、未勝利戦で単勝2倍の人気馬で負けようが、単勝100倍の馬で負けようが同じ負けだということです。

下級条件のレースでは、断然の本命馬が飛ぶことは、さほど珍しいことではありません。断然の本命馬が馬券対象にならない時でも、ジョッキーが平然としていられるのは、もしかしたら獲得賞金の額が影響しているのかもしれません。

逆にいえば、重賞やクラシックに直結するレースでは、その後の騎乗依頼にも関わってくる分、下級条件に比べジョッキーも必死になるのかもしれません。

レース後のコメントでもレースの格による感情の違いはなんとなく感じることができます。

オッズは馬券を買う我々競馬ファンによって決まるものなので競馬関係者には何の責任もありません。

しかし、レーズ映像を見ているとレースに勝てないことが分かった時点で馬を追うことをやめているジョッキーはゼロではありません。

そんな光景を目にする度、このような競馬ファンと競馬関係者の立場の違いを思わず考えてしまうのは、けっして私だけではないはずです。

もしかしたら、競馬ファンには理解できない、競馬関係者特有の事情があるのかもしれませんが、競馬ファンのお金と夢を背負って出走している以上、レースでは、ゴール前までしっかりと馬を追って欲しいものです。

最後に、現在の賞金体系では、勝ち上がって上のクラスに昇級して苦戦するよりも現在のクラスで入着を繰り返した方が獲得賞金が多くなるという現実もあることを紹介しておきます。


関連コンテンツ

馬券購入は、入金手数料無料で!

スポンサーリンク
336280
336280
  • このエントリーをはてなブックマークに追加