競馬予想サービスは、お金を払う方が弱者なんですね。

会社の従業員は、先に労働力とそれに伴う時間を会社に提供することで、

その対価として、給料というお金を後で手にすることができます。



競馬予想サービスも、予想を受け取る側が先にお金を支払い、

その対価として、予想を受け取ることができます。





会社と従業員の関係でいえば、

よほど優れた人材でもない限り、圧倒的に雇用される側(従業員)が弱者であり、

雇用する経営者が強者です。



競馬予想サービスでも、同様の理屈が成り立ちます。



情報を提供する側と情報を受け取る側、

どちらが強者でどちらが弱者なのか、

同じように考えれば、ここであえて説明する必要はありませんよね。



結局、基本的には相手への依存度が高い方が弱者となり、

依存度が低い方が強者になるわけです。




お互いに相手に対して何か提供するものがあるにせよ、

弱者が先に提供し、強者が後に提供するという構図は

会社でも競馬情報サービスでも、基本的には変わらないわけです。



見かけ上は対等かもしれませんが、

現実的には、どちらか一方が圧倒的に有利で、もう一方が圧倒的に不利なわけです。







そんなことなない、契約というのは基本的に対等なんだ、

と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、

現実的なケースをイメージしていただければ、お分かりいただけるかと思います。



たとえば、

一般的な会社で働く会社員がですね、

何らかの原因で会社とトラブルになった場合を考えてみましょう。



以前、青色ダイオードで会社ともめたケースがあったことをご存じでしょうか。



そのケースでは、青色ダイオードの開発者が会社に対して訴えを起こしました。



そして、裁判が行われ、最終的には和解金としてある程度の金額が支払われたものの、

その開発者は、会社を辞めざるを得ない状況に追い込まれたわけです。



本人がそれを望んでいたか望んでいないかにかかわらず、一般的な常識として

会社に楯ついた従業員など、会社としては要らないわけです。



で、同じように

もし、あなたが競馬情報サービスを利用していたとして、サービス提供者に対し、



「この予想、全然当たらないじゃないか(怒)」



と文句を言った場合に、どのようなことが考えられるかと言うと、

良心的な提供者であれば、返金などの対応をしてくれる場合もあるかもしれませんが、

そうでなければ、会社にとって不要な従業員をクビにするような形で、



「サービスとして予想は提供しました。ここであなたとの契約は打ち切りです、

 これ以上、こちらに連絡してこないでください。」




というような形であっさりと相手にされなくなるのがオチではないでしょうか。









もうひとつ別のケースで考えてみましょう。

もし、あなたがどこかの競馬情報サービスを利用していたとして、

その予想で馬券を的中させ、利益も出ていたとします。



ですが、

ある日突然、その会社のサービス料金が1万円から2万円に値上げされたとしたら、

あなたはどうしますか?




サービス料金の突然の値上げというのは、

サービスを提供される側としては、防ぐ手立てはゼロなわけです。







「値段がご不満であれば、このサービスに申し込まなくていいですよ」



といわれてしまえば、これまで、あなたが馬券を的中し、

儲けることができていたノウハウはいきなりゼロになってしまうわけです。





会社の従業員で例えるなら、



「来月から給料20パーセントダウンです。

 もし、受け入れることができなければ、会社を辞めていただいても結構です」




というような要求を会社から突き付けられたことと同じような状況なわけです。



結局のところ、

会社でいえば経営者、競馬情報サービスでいえばサービス提供者が

圧倒的に有利であり、強者なわけです。



そして、情報を受け取る側は明らかに弱者であり、

交渉が必要になった場合には、不利な条件を飲まざるを得ない状況に

追い込まれるわけです。








このようなことからも、競馬情報サービスを利用する時には、

立場上、どちらが強者で、どちらが弱者なのかということを、冷静に判断し、

常に意識しておくことは非常に重要です。



そして、それらを理解し、リスクを認識した上でサービスを利用すべきですし、

常に代替案を探し続ける思考、行動が必要不可欠だと、私は思います。

スポンサーリンク
336280