天皇賞秋は、過去のデータを確認する限り、あまり荒れるレースではありません。
過去には、1番人気が優勝できないことで有名なG1でしたが、最近では比較的固い決着が続いています。
では、そんな中でも穴党が天皇賞秋でどんな馬券の買い方をすればよいのでしょう。
今回は、荒れる天皇賞秋で馬券を的中させる方法について、考えてみたいと思います。
東京巧者を狙う
競走馬の中には、平坦巧者や小回り巧者と呼ばれるある一定の条件において能力を発揮するタイプの馬がいます。
そして、天皇賞秋で馬券対象となる穴馬には、東京巧者と呼べるような東京コースを得意としている馬が多く存在します。
現在10場あるJRAの競馬場の中で、左回りコースの競馬場は、東京競馬場、新潟競馬場、中京競馬場に3つです。
とはいえ、新潟競馬場と中京競馬場は一般的にローカルコースと呼ばれ、中央開催の競馬では見劣るメンバーが出走するケースが多いため、G1に出走するような有力馬が競馬する左回りのコースは実質東京競馬場が中心となります。
つまり、左回りコースを得意とする出走馬にとって、天皇賞秋はG1で好走する可能性の高い限られたレースなのです。
もちろん、同じ東京競馬場で行われるG1レースにはジャパンカップがありますが、天皇賞秋は2000メートル、ジャパンカップは2400メートルと400メートルの違いがあり、距離適性により天皇賞春でしか好走が難しいタイプもいます。
また、天皇賞秋とジャパンカップでは、同じ競馬場で行われるケースとはいえ展開や馬場状態はレースによって異なり、特にハマった時に強いタイプの馬などは、有馬記念のことなどは考えず、東京競馬場で行われる天皇賞秋とジャパンカップだけに照準を合わせて仕上げる可能性も考えられるのです。
たとえ、近走凡走を重ねていたとしても、直近の馬券対象となった競馬場が東京競馬場の場合には注意が必要です。
馬が気分よく走り、陣営も馬の特徴に合わせ仕上げていると考えることができれば、東京競馬場とガラッと一変しても、何の不思議もないでしょう。
天皇賞秋のリピーターを狙う
天皇賞秋で馬券対象となる穴馬は、過去天皇賞秋に出走しているケースが見受けられます。
つまり、天皇賞秋で好走している場合はもちろんのこと、凡走している場合でも再び出走してくるということは、厩舎としても何らかの意図がある可能性があるということです。
もしかしたら、他に使うレースが見当たらず、ローテーション上仕方なく天皇賞秋に出走させているのかもしれません。
逆に、昨年のレースで好走することができなかったものの、調教師が手応えを感じたり適正を見出したりしたのかもしれません。
本当のところは、馬券を買う側である私たちが知る由もありませんが、過去凡走したレースに、あえて再び出走してくることは、穴馬であればあるほど狙う価値はあるのです。
そして、人気面から判断した場合、狙い目となるのは、昨年の好走馬より昨年の凡走馬はもちろんのこと、昨年の好走馬より一昨年の好走馬など馬柱を見る際にひと工夫することがポイントです。
多くの競馬ファンが注目するポイントを少しだけずらして競馬予想することが、天皇賞秋で穴馬を見つけ出す秘訣だといえるでしょう。