マーチンゲール法という馬券術をご存知ですか?
いまでも、一部のサイトでは、競馬必勝法として、さまざまなメリットや活用法が伝えられていますね。
いくつものホームページで公開されているということは、いわば無料の競馬必勝法。
残念ながら、しょせん、無料は無料です。(笑)
もしかしたら、まだ信じている人もいるかもしれないので、一応、過去のデータを使った検証結果を紹介します。
的中率30パーセントは、10回のうち3回当たることではありません
この表は、5年間にわたり、単勝1番人気かつオッズ2倍台の単勝を買い続けた場合の結果です。
的中率31.3パーセント、という数字を見て、「10回買えば、3回くらいは当たるんじゃないか」なんて、けっして思わないでください、その瞬間、あなたは負け組の仲間入りです。
いまから、その理由をわかりやすく説明します。
的中率が30パーセントということは、逆から見れば、不的中率が70パーセントということになります。
つまり、この不的中率を使うと、連敗する確率は、0.7×0.7=49パーセント、
3連敗する確率は 0.49×0.7=34.3パーセント
そして、10連敗する確率は、約2.8パーセントになります。
つまり、的中率30パーセントというのは、3連敗する可能性が34.3パーセントあり、10連敗する可能性も2.8パーセントもあるということです。
にもかかわらず、もし、的中率が30パーセントを「10回に3回くらいは当たる」ことだと思い込んでいるのであれば、あなたは馬券的中率に対する間違った解釈の残念な人です。
もしも、マーチンゲール法を実践したら
また、単勝1番人気かつオッズ2倍台の単勝を買い続けた場合の連敗数(馬券が連続して不的中となったレース数)も調べてみたところ、最大連敗数は、なんと「25」。
マーチンゲール法を使った馬券術の場合、これは、26回金額を増やしながら買い続けなければならないことを意味しています。
今回は単勝2倍台の馬を狙い目としたため、購入金額も倍に増やしていくという過程で、必要な金額を計算してみると・・・、
1回目 100円
2回目 200円
3回目 400円
4回目 800円
5回目 1600円
6回目 3200円
7回目 6400円
8回目 12800円
9回目 25600円
10回目 51200円
11回目 102400円
12回目 204800円
13回目 409600円
14回目 819200円
15回目 1638400円
16回目 3276800円
17回目 6553600円
18回目 13107200円
19回目 26214400円
20回目 52428800円
21回目 104857600円
22回目 209715200円
23回目 419430400円
24回目 838860800円
25回目 1677721600円
26回目 3355443200円
計算するのも、馬鹿らしくなってきましたが、マーチンゲール法に必要な金額は、約33億5千万円。
万が一、この金額で実際に馬券を購入したとしたら、間違いなくオッズに影響がでますよね。(笑)
簡単にできる、誰にでもできる、無料でできる、馬券術なんて、しょせんこんなものです。
マーチンゲール法は別名「追い上げ」とも呼ばれています。馬券術でこの言葉を目にしたら、くれぐれもご注意ください。