株式トレードで使われる用語で、「カーブフィッティング」という言葉があります。
カーブフィッティングとは、過剰最適化とも呼ばれ、簡単に言ってしまえば、都合の良いつじつま合わせのようなものです。
また、多くの馬券術は過去のレース結果を参考にし、過去起こったことは今後も継続して起こることを前提に作られています。
この考え方自体は、決して間違っているとは思いませんが、巷に出まわっている馬券術の中には、どう見てもカーブフィッティングであろうと考えられる馬券術が出まわっています。
もし、カーブフィッティングのことを考慮せず馬券術を考えたとしたなら、その馬券術は単なる過去の傾向に過ぎません。
そして、単なる過去の傾向をこれからも続くと勝手に信じて、つじつま合わせの馬券術を使い続ける競馬ファンは本当に哀れです。
では、カーブフィッティングでない馬券術を見分けるためには、どのようなことに注意すればいいのでしょう。
今回は、最強の馬券術を見極める方法をご紹介します。
馬券術を見極めるための基本
使える馬券術を見分ける方法の基本となるのは、レース結果と馬券術の根拠となる考え方に直接的な因果関係があるか?ということです。
例えば、時事ネタを基に予想が的中したとしましょう。
予想が的中した結果は事実でしょうが、その理由となる時事ネタとの因果関係を、果たして明確に答えることができるでしょうか。
もちろん、現代の科学では説明することのできない未知の力があることは否定しません。
しかし、そのような未知の力は、因果関係を説明することができないからこそ未知の力なのです。
直接的な因果関係を明確に答えることができなければ、偶然だと言われても否定することはできません。
直接的な因果関係を明確に答えることができなければ、過去起こったことが今後も継続して起こるとは言い切れません。
馬券術の的中実績には偶然と必然があります。
くれぐれも偶然を必然と勘違いしないように、ご注意ください。
使えない馬券術の特徴
また、使える馬券術は、抽象的な内容であり臨機応変に変化することができなければいけません。
なぜならば、外部環境がめまぐるしく変化する中で、小手先だけのテクニックや固定的な考え方では、あっという間に時代遅れになる可能性が高いからです。
短期間で使うことができる馬券術は、短期間で使えなくなる馬券術です。
誰でも簡単に使うことができる馬券術は、価値のない馬券術です。
そして、使えない馬券術は、馬券術を売る立場になってみれば、簡単に見極めることができます。
過去に素晴らしい実績を残したものの、時代遅れとなり使えなくなった馬券術があったとしたら、あなたはこの馬券術をどのように活用しますか?
過去のレース結果を検証し、儲かる傾向を導き出したものの、直接的な因果関係を見い出すことができず、今後もこの傾向が続く根拠や自信がなかったとしたら、この傾向を使った馬券術を、あなたはどのように活用しますか?
つまり、使えない馬券術ならば、自分で使わなければいいのです。