京成杯オータムハンデ'(京成杯AH)は、秋競馬の開幕を告げるハンデ重賞です。
これからのG1戦線の競馬予想をいい結果で終わらせるためにも、秋競馬のスタートである京成杯オータムハンデを馬券的中させたいと考えている人は多いはずです。
では、京成杯オータムハンデを幸先のよいスタートにするためには、どんなことに注意して競馬予想をすればよいのでしょう。
今回は、過去データを参考に、京成杯オータムハンデの勝ち馬に共通する傾向について、考えてみたいと思います。
前走条件戦またはオープン特別勝ちを狙え
京成杯オータムハンデの勝ち馬を見つけるためには、実績よりも勢いに注目することが重要です。
なぜならば、京成杯オータムハンデの勝ち馬の中には、前走1600万条件戦またはオープン特別を勝利した勢いそのままに、連勝するタイプが少なくないからです。
競馬予想の重要なファクターの中には、「格」と呼ばれる要素があります。
つまり、これまでどんなレースに出走し、どんな相手との競馬を経験してきたを参考に、競馬予想を行う方法です。
そして、「格」を重視する競馬予想の方法は、特にG1レースなど敷居の高いレースにおいては非常に有効な手法といえます。
しかし、過去のレース結果を参考にする限り、京成杯オータムハンデでは、「格」を重視する予想手法はほとんど役にたちません。
つまり、京成杯オータムハンデでは、格下でも勢いのある前走勝ち馬を狙った方が勝ち馬を当てる可能性が高まるんです。
一般的にハンデ重賞では、実績面で見劣る格下馬はハンデの恩恵が大きくなります。
このため、格下馬だからとなめてかかると、京成杯オータムハンデでは痛い目に会うかもしれません。
5枠より内枠を狙え
京成杯オータムハンデは、秋競馬の開幕週に中山競馬場で行われるハンデ重賞です。
この時期の中山競馬場の芝は、夏競馬で使われることが無いため、芝の痛みが少なく外枠や追い込み馬など距離ロスのある馬にとって、不利な馬場状態といえます。
そして、京成杯オータムハンデが行われる中山競馬場芝1600メートルは、スタート直後コーナーがあるため、外枠が降りなコース形態として知られています。
つまり、京成杯オータムハンデは、芝の状態としても、コース形態としても、外枠の馬にとって厳しい環境で行われる重賞なんです。
過去の、京成杯オータムハンデの勝ち馬の多くが、5枠よりも内枠の馬に限られています。
もちろん、2008年のキストゥヘヴンのように、8枠で勝った馬もいますが、少数派であることは事実です。
つまり、京成杯オータムハンデで勝つためには、能力だけでなく枠順抽選による運の要素も必要なんです。
競馬における勝ち馬と2着馬の差は、能力の差ではなくコースロスの差であることは珍しいことではありません。
馬場状態の非常によい開幕週であれば、その傾向はさらに強まることでしょう。