ローズステークスは、3着までにG1である秋華賞の優先出走権が与えられるトライアルレースです。
このため、賞金面などで秋華賞の出走が困難な馬にとって、何が何でも3着までに入賞したいレースであり、過去のデータからも、賞金面や実績面で見劣る穴馬が3着までの馬券対象になるケースは珍しくありません。
そして、人気のある春の実績馬にとっては、休み明けの秋初戦とねるケースが多く、勢いのある夏の上り馬にとっては、付け入るスキの多い重賞です。
今回は、ローズステークスの過去データを参考に、狙うべき穴馬の傾向をご紹介します。
前走未勝利勝ち、500万勝ち馬を狙え
一般的に牝馬は牡馬に比べ、フケなどの影響もあるため調子の波が激しいといわれています。
このため、どれだけ実績面で見劣っていたとしても、前走勝って勢いのある牝馬には注意が必要です。
ローズステークスで穴をあけた前走未勝利勝ち、500万勝ち馬その1
ローズステークスで穴をあけた前走未勝利勝ち、500万勝ち馬その2
ローズステークスで穴をあけた前走未勝利勝ち、500万勝ち馬その3
また、ローズステークスの出走馬の中には、高い能力を持ってはいるものの、デビューのタイミングや故障などの影響で春の牝馬クラシックへの出走が叶わなかったタイプも少なくありません。
つまり、春のクラシックを断念するしかなかった能力の高い馬にとっては、牝馬クラシック最後の一冠である秋華賞は何としても出走したいレースであり、秋華賞に出走するために、優先出走権を手にすることができるローズステークスに万全の仕上げで出走する可能性が高いんです。
獲得賞金の少ない未勝利戦や500万条件勝ち馬にとってロースステークスは、トライアルレースではなく秋華賞出走への最後のチャンスです。
未勝利戦や500万条件勝ち馬の3着以内への執念は、賞金面で余裕があり凡走が許される実績馬とは、大きく異なることでしょう。
重賞勝ち馬でオークス凡走馬を狙え
ローズステークスで人気上位の推される出走馬の多くは、オークスで好走した馬です。
しかし、ローズステークスで馬券対象になった馬の中には、オークスで凡走後、人気と落としローズステークス巻き返した重賞勝ち馬が少なくありません。
オークスが行われる芝2400メートルは、多くの牝馬にとって初距離であり本来持つ距離適性よりも長い距離です。
このため、マイルから2000メートルくらいの距離適性が非常に高い馬にとっては、距離が長すぎることによる凡走はある意味当然の結果だと考えることができます。
もし、距離適性が敗因だとすれば、2000メートルに距離短縮されるローズステークスは巻き返しのチャンスであり、もともと重賞を勝つだけの能力があるにもかかわらずオークスでの凡走によって人気を落としている分、オッズ的にも美味しい穴馬になります。
つまり、オークスの結果に過剰に縛られずに競馬予想することで、ローズステークスの穴馬を簡単に見つけることができるんです。
なお、オークスで凡走する理由としては、春のクラシック戦線を戦い続けた疲れも考えられます。
オークスで凡走しローズステークスへの出走馬の中で、休み明け好走する傾向にある馬がいたら、特に注目する必要があるでしょう。