毎日王冠は、意外と予想が難しい重賞です。
なぜならば、芝1800メートルという距離で行われるため、マイル路線で活躍する馬と2000メートル前後の中距離路線で活躍する馬が混在するからです。
そして、過去のレース結果を見ても、数多くの穴馬が馬券対象になっています。
では、毎日王冠で穴馬を見つけ出すためには、どんなポイントで競馬予想をすればよいのでしょう。
今回は、毎日王冠における穴馬の傾向を、ご紹介します。
春のG1戦線で活躍できなかった馬を狙え
競走馬の中には、重賞では活躍することができるものの、G1になると壁に阻まれ好走することがなかなかできないタイプがいます。
そして、G2やG3では好走することができる能力が備わっているにもかかわらず、G1での凡走だけがピックアップされ、本来の実力や能力以上に軽視されるケースもあります。
能力があるにもかかわらず、春のG1で活躍できないまま秋初戦を毎日王冠に狙いを定め出走してきた馬の多くは、巻き返しを誓い十分な調整をしてくる可能性が大きいといえます。
また、春の厳しい競馬の後、夏を休養に充てたことで、肉体的にも精神的にもリフレッシュでき、本来の能力を発揮できる準備も整っています。
その一方で、春のG1戦線活躍馬にとって毎日王冠は、天皇賞やジャパンカップに向けての前哨戦の意味合いが強く、巻き返しに必死になる必要はありません。
つまり、毎日王冠に対する意気込みの違いが、春のG1で活躍できなかった馬の激走を後押ししてくれるんです。
最近では、菊花賞よりも天皇賞秋を目標レースとする3歳牡馬が増えているため、今後はクラシックレースで凡走した3歳牡馬の巻き返しが毎日王冠で多く見られるかもしれません。
春のG1戦線で馬券を買い、悔しい思いをした馬が毎日王冠に出走してきた場合には、穴馬として注目する必要があるでしょう。
非根幹距離を得意とする馬を狙え
芝のレースの距離は、根幹距離と非根幹距離に分類することができます。
根幹距離とは、400メートルで刻むことができる距離で、1200、1600、2000、2400メートルなど、クラシックレースなど多くのG1で使われている距離です。
一方、非根幹距離とは、1400、1800、2200、2500メートルなど400メートルで刻むことができない距離で、宝塚記念や有馬記念など一部のG1で使われている距離ではあるものの、根幹距離に比べマイナーな存在です。
競走馬の中には、根幹距離を得意とするタイプがいる一方、非根幹距離を得意とするタイプや、根幹距離も非根幹距離どちらでも関係ないというタイプも存在します。
そして、非根幹距離を得意とするタイプは、たとえ根幹距離で凡走を重ねていたとしても、非根幹距離のレースに出走した途端、近走での凡走がウソのように巻き返す例は決して少なくないんです。
非根幹距離を得意とし、非根幹距離の毎日王冠で穴をあけた馬その1
非根幹距離を得意とし、非根幹距離の毎日王冠で穴をあけた馬その2
非根幹距離を得意とし、非根幹距離の毎日王冠で穴をあけた馬その3
非根幹距離を得意とし、非根幹距離の毎日王冠で穴をあけた馬その4
根幹距離の重賞に比べ、非根幹距離の重賞はそれほど多くありません。
そして、東京芝1800メートルという非根幹距離で行われる毎日王冠は、非根幹距離を得意とするタイプにとって絶好の巻き返しのチャンスなんです。
毎日王冠に出走する馬の過去成績を参考にする際には、非根幹距離の成績だけをピックアップしてみましょう。
一般的な競馬予想では見つけることが困難な穴馬を、簡単に見つけ出すことができるかもしれません。