京都金杯は、比較的高額配当が期待できるレースです。
このため、人気上位馬を馬券対象外にすることが、高額配当を的中させるための有効な手段と考えることができます。
そして、京都金杯の過去のデータを確認してみると、人気馬が凡走する理由としていくつか傾向があることが分かってきました。
今回は、京都金杯のデータから見え隠れする人気馬凡走の傾向をご紹介します。
これまでの実績からハンデ重賞ならと過剰人気に
京都金杯は、G3のハンデ重賞ということもあり、最近の成績が思わしくない実績馬がハンデの恩恵を理由に出走してくるケースがあります。
そして、その他の出走馬も勢いはあるものの実績がともなわない場合、重賞勝ちや過去の京都金杯好走など過去の実績馬が上位人気に押し出されるケースもあります。
確かに、実績馬であればあるほど相手関係が弱くなれば馬券対象になる可能性は高くなるかもしれません。
しかし、配当妙味を考慮すれば、近走凡走を続けている人気上位馬は、過去のデータを参考にすれば馬券を買う対象にすることは得策とは言えません。
京都競馬場以外のコースで連続馬券対象
京都金杯が行われる京都競馬場外回りコースは、長い下り坂が続く非常に特徴的なコース形態です。
このため、どれだけ最近の競争成績が優れていたとしても京都競馬場外回りコースに対する適正が低ければ、凡走する可能性は非常に高くなります。
最近の競争成績が良ければ、過剰人気になりがちなのは当然のことです。
しかし、コース適正など明確な「消し」の理由があれば、いとも簡単に高額配当を手にすることも可能なのです。
ここで紹介した凡走馬は2007年の京都金杯でも1番人気に推され、6着と凡走しています。
近走の好成績だけにとらわれず、1年前の競争成績に注目することができれば、2008年の京都金杯で高額配当を手にすることはそれほど難しいことではなかったでしょう。
3歳クラシックの実績馬
京都金杯には、3歳のクラシックレースで好成績を残し、古馬になってからの重賞制覇を目論み出走してくる4歳馬もいます。
そして、京都金杯に出走する前のレースで古馬と初対戦し好走していた場合、競馬予想するファンの心理は自然と好走することが約束されたように感じてしまいがちです。
しかし、過去のデータを参考にした場合、必ずしもそうとは言い切れません。
というよりは、休み明けの2走ボケと同じような感じで、古馬との2戦目である京都金杯では見事なまでに凡走しているのです。
京都金杯に出走してくる4歳馬が上位人気に推され、前走古馬との初対戦で好成績を残している場合には、過去のデータから、連続して好走する可能性を疑ってかかった方がよいでしょう。
なお、京都金杯の穴馬に関する情報については、「京都金杯の穴馬に共通する2つの傾向とは」を参考にしてください。