荒れるG1のイメージの強い秋華賞ですが、過去のデータを見ると必ずしもそうとは言い切れません。
なぜならば、過去10年のデータを確認すると人気薄で馬券対象になった馬は数えるほどしかいないからです。
とはいえ、秋華賞で二ケタ人気にもかかわらず馬券対象となった馬には、ある共通があります。
今回は、秋華賞の穴馬の見つけ方をご紹介したいと思います。
ローズステークス大敗馬を狙う
秋華賞のステップレースとして、最も競馬ファンが注目するのがローズステークスです。
このため、ローズステークスで好走した馬は、秋華賞での人気になりやすいのですが、秋華賞で馬券対象になった穴馬にはローズステークスの大敗から一変し巻き返したタイプがいます。
「京都競馬場を得意としている馬が阪神競馬場を苦手とする3つの理由」でもご紹介していますが、京都競馬場と阪神競馬場では求められる適正がまったく異なります。
このため、もし京都競馬場への適正が高く阪神競馬場への適正が低いタイプの馬が、阪神競馬場で行われるローズステークスに出走した場合、凡走することはある意味当たり前なのです。
もちろん、適正が低いことを把握している厩舎や調教師は、ローズステークスを本番前のひと叩きと考え、凡走覚悟の仕上げをする可能性も否定できません。
つまり、京都競馬場を得意としている馬がローズステークスで凡走すればするほど、オッズは下がり高額配当の可能性が高まるのです。
普段あまり馬券を買ったことのない超競馬初心者も馬券を買うG1レースでは、前走大敗している馬の人気は普段の重賞レースに比べさらに下がります。
秋華賞の穴馬としては、京都競馬場を得意とするローズステークス大敗馬がひとつの狙い目といえるでしょう。
牡馬混合戦や古馬混合戦を経験した馬を狙う
秋華賞の出走する馬の多くは、同じ3歳世代、しかも牝馬同士としか競馬したことがありません。
つまり、牡馬混合戦や古馬混合戦の激しい流れを経験した馬に比べ、競馬の経験値としては見劣るということです。
また、牡馬混合戦や古馬混合戦を経験した馬は、たとえそのレースで大敗したとしても、激しい流れを経験した経験値は次のレースで役に立ちます。
つまり、厩舎や調教師が秋華賞を秋の最大目標とし、ステップレースを使うことを考えた場合、激しい流れを経験させるため、凡走覚悟で条件の厳しい牡馬混合戦や古馬混合戦に出走させる可能性があるということです。
また、春のG1シーズンに第一線で活躍することが困難だった夏の上がり馬などは、有力馬が休養に充てる夏場にクラス編成の影響により古馬との競馬をすることを余儀なくされます。
古馬との競馬は1000万クラスなどの条件戦のため、馬柱だけを見るとG1や重賞を戦ってきた他の馬に比べ見劣りますが、牡馬や古馬相手の競馬によって有力馬を凌ぐほどの能力や経験値を身につけている可能性もあるのです。
競馬予想にはレースの格を見極めることが重要だといわれますが、同じ重賞でも牡馬混合と牝馬限定ではレースの格は大きく異なります。
秋華賞の穴馬としては、牡馬混合戦や古馬混合戦に出走し凡走した馬が狙い目だといえるでしょう。