京都記念は、実績馬や能力の高い馬が数多く出走する格の高い重賞レースです。
このため、過去データからも比較的固い重賞として、多くの競馬ファンに知られています。
とはいえ、逆の視点から見れば、実績馬や能力の高い馬が数多く出走することが、穴馬発見にヒントだと、とらえることができます。
今回は、京都記念の穴馬に共通する簡単な傾向について、ご紹介します。
逃げ馬を狙え
京都記念で穴馬券を演出する穴馬のほとんどは、京都記念のペースメーカーになっている馬です。
つまり、京都記念において、自分のペースで逃げることができた逃げ馬は、有力馬同士が仕掛けのタイミングをけん制しあう中において、余力を温存し最後の直線になってもバテることなく馬券対象になることができるのです。
京都記念に出走する馬の多くは、天皇賞秋、ジャパンカップ、有馬記念など、秋のG1戦線で活躍した一線級の馬ばかりです。
このため、ちょっとした位置取りの差や仕掛けのタイミングの違いがレース結果に大きな差を生むことは珍しいことではありません。
また、京都競馬場外回りコースは、向こう正面から3コーナーからにかけて下り坂が続き、仕掛けどころを誤るとゴール前で失速する可能性も十分考えられる、ジョッキーにとっても難解なコースのひとつです。
つまり、有力馬に騎乗するジョッキーにとっては、他の有力馬の仕掛けのタイミングについて、非常に気を使わなければならず、逃げ馬との位置関係やペースについては、ついついマークが甘くなる可能性が十分に考えられるのです。
どれだけ絶対的能力のある馬でも、仕掛けが遅れ逃げ馬を差し切ることができないレースは珍しいことではありません。
京都記念で穴馬を見つけ出すためには、「競馬は位置取りが前の方が有利」というセオリーに従い競馬予想をすることが重要でしょう。